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2021年
1月26日(火)
15:54

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県・復興関連道路 重茂半島線7工区が開通 関係者が完工を祝う
 主要地方道重茂半島線(山田町~宮古市)のまちづくり連携道路整備事業の完工式が23日、同市重茂水産体験交流館前の会場で開かれた。県沿岸広域振興局土木部宮古土木センターが東日本大震災後に着手した7工区(合計延長15・2㌔)が全て開通したことから、関係者ら約50人で完工を祝った。県は復興関連道路として重点的に整備し、震災と同規模の津波でも浸水しない道路を構築した。(関連4―5面)
 重茂半島線は、山田町大沢地区の国道45号を起点とし、宮古市津軽石地区に至る重茂半島を周回する道路。水産業を支える地域の生活道路として、重要な役割を担っている。
 11年3月11日の震災の際には、津波により同道路が各地で寸断された。地域住民ら約1850人が長期にわたって孤立し、約770戸が全壊した。
 県は震災を教訓として、震災と同規模の津波でも浸水しない安全な道路(2車線)の整備を計画。12年度に7工区(同市6工区、同町1工区)に事業着手し、市や町の復興まちづくりと一体となって、トンネルや橋梁を含む道路を整備した。
 16年1月7日にはトンネル工事などの本格化を前に、路線全体としての安全祈願祭・着工式が開かれた。工事を着実に進め、17年12月28日の川代工区の開通を皮切りに、順次、各工区の供用を開始。20年12月28日に里工区が全線開通となったことから、全7工区が供用となった。
 完工式には、達増拓也知事や山本正德市長、佐藤信逸町長をはじめ、国会議員(代理出席)、県議会議員、市議会・町議会議員、復興庁岩手復興局、東北地方整備局三陸国道事務所、宮古労働基準監督署、地元漁業協同組合の代表者ら約50人が出席した。
 達増知事は「7工区の開通により、東日本大震災津波の浸水域を回避する新たなルートが形成された。安全で円滑な交通の確保や、全国的に高く評価されている水産物の安定的な輸送路の確保など、多くの効果が期待される。県としては、復興支援道路や復興関連道路などの一日も早い完成に向けて、全力で取り組みたい」とあいさつ。
 山本市長は「津波浸水区域を避けて、市中心部への移動が可能となり、命の道としての機能が強化された。復興事業の整備は完了したが、道路には未改良区間がある。幅員が狭く、急カーブ個所も数多い。県においては引き続き、災害に強い道路の整備に取り組んでほしい」と述べた。
 来賓祝辞や地域住民からの言葉の後、佐藤町長は「5年前の着工式は、非常に寒い日だったという記憶がよみがえってくる。以来、多くの皆さんのご協力をいただき、重茂半島線の整備が完成に至った。御礼申し上げたい」と語った。
 達増知事ら代表者はテープカットやくす玉開披を行い、全線開通と完工を祝った。
 7工区の事業延長は計15・2㌔で、幅員は5・5(6・5~9・5)㍍。事業対象の7工区は、同市の堀内~津軽石、熊の平~堀内、里、千鶏、石浜、川代、同町の大沢~浜川目となっている。総事業費として約247億1000万円を投入した。
 主要構造物は、海よ光れ大沢トンネル(延長265・0㍍)や重茂トンネル(771・0㍍)のほか、新石浜橋(橋長22・0㍍)、里大橋(139・0㍍)、熊の平大橋(154・0㍍)、清水橋(66・0㍍)、堀内大橋(74・0㍍)、津軽石橋(169・7㍍)となっている。
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