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2026年
3月12日(木)
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東日本大震災から15年 復興への誓いを新たに 閉伊川水門の現場でも黙祷
 東日本大震災から15年が経過した3月11日。地震発生の午後2時46分、沿岸部をはじめ県内各地で黙祷が捧げられた。追悼式典の会場、会社、現場で、震災で犠牲になった人たちへの哀悼の意を捧げ、その御霊の安らかなることを祈るとともに、郷土の新しい歴史への一歩に向け、復興への誓いを新たにしていた。
 宮古市内で進む県事業の「閉伊川水門」の現場でも、工事を担当する鹿島建設㈱・大坂建設㈱・三陸土建㈱特定JVの全作業員が海に向かい、震災発生時刻に合わせて黙祷を捧げた。
 県の最後の復興工事となる同水門では、左岸側が完成し、現在、右岸側半分の施工が進められている。河川内を締め切っていた仮締め切り内部にも水が入れられ、今後は26年度末の完成に向け、水門本体の仕上げのほか、ゲートの据え付けや機械・電気設備、さらに管理橋に接続するアプローチ橋などの整備に入っていく。
 11日は現場作業員約80人が、管理橋の吊り足場の解体や、取り付け道路部分の盛土工事、右岸上流部の防潮堤整備に向けた鋼管杭の回転圧入などを実施。工程は予定通り進んでいる。
 水門の着工は14年3月。当初から工事に携わってきた同JV工事事務所の川畑勝所長は、これまでの施工を振り返り、「16年台風第10号で被災した左岸側の手戻り工事に、一番苦労した。地盤改良中の仮締め切り内に水が入り、復旧が大変だった」と語るとともに、新たな水門について「宮古市民の暮らしの安心感につながれば」との思いを込めた。工事が終盤を迎える中、「けが無く安全第一で工事を終えたい」と、無事完成に向け決意を新たにする。
 この日、県内各地で建設業関係者らが震災で犠牲になった人たちを思い黙祷。発災の日から今日までの15年間を振り返りながら、災害に強く、県民が安全・安心に暮らすことができる県土づくりへの思いを強くした。
 本県建設産業界は、震災直後から道路啓開作業や応急復旧工事に従事。自らも被災しながら、文字通り不眠不休で被災地の復旧・復興に携わってきた。本格復興がスタートしてからは、人手不足や資材価格の高騰、復興途上で本県を襲った16年台風第10号、19年台風第19号からの復旧・復興など多くの工事が輻輳する中「安全の確保」「暮らしの再建」「なりわいの再生」「未来のための伝承・発信」の四つの柱に従い奮闘し続けた。
 震災復興のハード整備が一段落し、主要な事業はこの閉伊川水門工事を残すのみとなった現在、「防災・減災、国土強靱化」の旗の下、建設業関係者らは3月11日、県民の安全・安心と真の復興への誓いを新たにした。
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