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2026年
5月22日(金)
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県北振興局土木部 総合流域防災事業明内川に放水路を計画 日本工営で詳細設計
 県北広域振興局土木部は、野田村市街地での浸水被害の軽減を図るため、二級河川明内川の総合流域防災事業を進めている。2026年度は、明内川から泉沢川へと接続する放水路(延長約1200㍍)の詳細設計に着手する。同局久慈審査指導監は、「二級河川明内川放水路(仮称)筋ほか野田地区放水路詳細設計ほか業務委託」を簡易総合評価落札方式(簡易1型)で入札した結果、日本工営が1億6626万円で落札した。
 同村では、過去の大雨や台風により明内川が氾濫し、たびたび家屋の浸水被害が発生。直近では、19年台風第19号でも浸水被害が発生した。同局土木部では市街地の浸水被害を軽減するため、1999年度に同事業に着手し、河川改修を進めている。
 事業計画延長は約2610㍍。うち放水路の計画延長は約1200㍍となる。放水路は事業区間の上流側に整備し、明内川から泉沢川へと接続する計画。一部山側の区間においては、トンネル形式で整備することを検討している。トンネル区間の延長は240㍍程度を想定している。
 同局土木部によると、新たな放水路の整備に当たっては、明内川から分水してトンネル区間を経由し、泉沢川に適切に合流されるのかなど、分流に係る高度な計算や施設整備の検証が必要となっている。今回の業務では、放水路の模型実験を交えつつ、最適な施設の形状や具体的な規模などを詰めていく。
 委託内容は、測量業務をはじめ、地質調査業務、分流施設詳細設計、開水路詳細設計、トンネル河川詳細設計、合流施設詳細設計、水理模型実験の各一式。業務対象地域は同村野田地内で、委託期間は304日間を予定している。
 放水路詳細設計のうち、開水路区間では、河道設計や本体設計、施工計画の検討などを実施。トンネル部の詳細設計においては、トンネルの延長をはじめ、地形や地質、トンネル断面および周辺の環境条件などを考慮して、技術的な検討や経済的な評価を行い、合理的な掘削方式と掘削工法を選定する。
 さらに、トンネルの本体工設計や坑門工設計(2坑口)、トンネル内への漏水を防ぐための防水工の設計、トンネルの湧水を適切に処理するための排水工設計などを実施する。
 同業務では、模型実験も行う。放水路を再現するとともに、明内川などを一体的に取り込んだ模型とする。複数のケースで実験し、データの整理・解析や総合的な考察を行う。
 全体事業期間は、1999年度から2035年度までの予定。総事業費は、現段階で35億500万円と試算されている。同局土木部では20年度までに、明内川から泉沢川までの下流側の分水路(延長450㍍)や、一部本川の改修(300㍍)を実施済み。
 同局土木部は26年度、放水路の詳細設計を中心に事業を推進していく。具体的な事業スケジュールは未定。今後も予算要求や関連業務となる一部橋梁調査設計などを進めながら、設計成果がまとまった後の用地測量など、計画的に事業を推進していく考えだ。
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