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2026年
4月18日(土)
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県南振興局農村整備室 衣川防災ダム群の管理システム更新など 今年度から事業着手予定
 県南広域振興局農政部農村整備室は、衣川防災ダム群のダム管理システム更新、洪水吐ゲートの改修を計画し、今年度から農村地域防災減災事業(防災ダム整備事業)に着手したい考えだ。初年度はダムコン(ダム管理用制御処理設備)に係る設計を計画。下流の農地・農業用施設や周辺の民家、幹線道路、公共施設等の災害の未然防止に向けて実施する。
 衣川防災ダム群は、衣川流域の農地等を洪水の被害から未然に防止することを目的に、1950年度から97年度に建設された施設。1号(増沢)ダム、2号(川内)ダム、3号(北沢)ダム、4号(苗代沢)ダム、5号(滝の沢)ダムの5基で構成される。
 今回の事業では、全ダムでのダム管理システム更新、2号ダムでの洪水吐ゲート改修を計画する。今年度から事業着手した場合、2033年度までに15億4000万円の総事業費を投入する見込みだ。
 今回の事業で対象となる施設は、ダム管理設備が中央監視局となる衣川防災ダム管理所、ダム局が1号、2号、3号、4号、5号の各ダム。子局は、川東雨量水位警報局、小林水位局、雲南田警報局、天土警報局、兎穴水位警報局、国見山雨量局、餅転山雨量局となっている。
 改修を計画する2号ダムの洪水吐ゲートの構造は、テンターゲート。規模は、幅12・30㍍、高さ5・67㍍で、門数が2門。油圧シリンダーの更新などを予定している。
 施設については、07年度から16年度に、ダム管理システムの一部更新、5号ダムの堤体部分改修、1号から3号ダムのゲート扉体の塗装等を実施した。ただ近年、ダム管理システムや2号ダムの洪水吐の開閉装置などの機能が著しく低下し、適正なダム管理に支障を来している。
 放置した場合、ダムが決壊し下流の農地・農業用施設等に多大な被害を与えることが想定されるため、早急に整備する必要がある。このことから、災害の未然防止を図るため、事業を計画した。
 今年度に設計を計画するダムコンは、ダムに設置される管理用の計算機システム。ダムの放流設備(ゲート)の操作や、流入量・貯水位などのデータ収集・演算・記録・通信を行うコンピュータシステムとなる。操作規則に基づき、安全かつ確実な放流とダムの安定運用を支援する中枢設備で、異常時の通報や上位機関への情報伝送も担う。
 各ダムの概要は次の通り。ダム名に続き、①型式②堤高③堤長④満水面積⑤総貯水量⑥有効貯水量⑦完成年ーの順。
 ▽1号(増沢)ダム①アースダム②35・45㍍③212㍍④27・2㌶⑤297万立方㍍⑥262万立方㍍⑦1964年
 ▽2号(川内)ダム①重力式コン・ロックフィル②34㍍③251㍍④25㌶⑤236万立方㍍⑥189万立方㍍⑦1972年
 ▽3号(北沢)ダム①ロックフィル②41㍍③180㍍④17㌶⑤179万立方㍍⑥160万立方㍍⑦1987年
 ▽4号(苗代沢)ダム①ロックフィル②33㍍③135㍍④6・8㌶⑤57万立方㍍⑥44万立方㍍⑦1997年
 ▽5号(滝の沢)ダム①アースダム②20・5㍍③73・5㍍④4・34㌶⑤28万3000立方㍍⑥25万2000立方㍍⑦1956年
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