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- 県文化スポーツ部 公会堂保存活用で構成案を提示 大ホールの多目的化など
- 県文化スポーツ部文化振興課は、県公会堂の保存と活用に向けた計画策定を進めている。このほど保存活用計画の構成案が取りまとまり、26日に開かれた「県公会堂保存活用に関する協議会」に提示した。構成案の中には活用に向けた整備の方向性が盛り込まれており、大ホールは床のフラット化や天井の復原などの方針が示されている。
構成案は「計画の概要」「保存管理計画」「環境保全計画」「防災計画」「活用計画」「保護に係る諸手続」の6章構成。このうち活用計画では、公開活用の基本方針を「文化財建造物として県民の興味関心の向上を図り、これまでの在り方を生かしつつ、さらに幅広い利活用の実現を目指すことで、次の100年も県民に愛される岩手県公会堂を目指す」としている。
建築活用の考え方としては、貸館や見学目的での活用を見据えた機能の充実に向けた整備を検討するとともに、大ホールは施設の老朽化などに起因する利用率の低下が著しいことから、設備の改修と更新を行う。
具体的な整備の方向性を見ると、大ホールは多目的ホール化を進める考えで、既存の座席の撤去、床のフラット化、天井の復原などを目指しており、座席数は移動可能な椅子を使用した上で、現在と同規模としたい考え。また、冷房がなく暖房効率も悪いことから、空調・換気設備を設置する。
諸室部分は、文化財的な価値向上を含む改修を見据えた検討を継続する。ほか、施設全体において現在の活用を継続できるよう、電気通信設備は庁内外の意見を参考にしながら改修に向けた検討を行う。
26日に開かれた協議会の席で、構成案について協議。参加した委員からは「県庁舎再整備の中で、県議会の機能移転の話も出ているので、改修などのロードマップを示してほしい」「文化財の中で催しができることが利用者にとっての価値になる」などの意見が挙がった。大ホールのフラット化については「元はダンスホールであり、フラット化が望ましい」とする意見があった一方「冷暖房が完備すれば、座席の狭さも味として許容されるのでは」との声もあった。
県では今回の協議会で出た意見を元に内容の再検討と文言整理を行い、5月18日に予定されている現地調査時に構成案を再提示する。7月にパブリックコメントを行い、8月の協議会、文化庁との協議など策定作業を進めていく考え。













