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4月16日(木)
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東北地方整備局の五十嵐統括防災官が会見 災害への備えと初動重視 テックフォース増強にも
 4月1日付で東北地方整備局統括防災官に就任した五十嵐俊一氏は14日、仙台市内で就任会見を開いた。2019年度に新設され8年目を迎え、6代目として防災専属組織を統括する。2021年4月から2年間、南三陸沿岸国道事務所長を務めた五十嵐氏は、災害への備えと初動を重視する姿勢を見せるとともに、TEC―FORCE(テックフォース、緊急災害対策派遣隊)を増強していく考えも示している。
 同局が編集した『東日本大震災の実体験に基づく災害初動期指揮心得』の中の「備えていたことしか、役には立たなかった。備えていただけでは、十分ではなかった」を自身の教訓として挙げ、「特に、初期対応の遅れが、その後の全体の遅れにつながりかねない」と強調。「想定される災害に向けて、定期的な訓練などを通して、備えと初動に備えたい」との考えを示す。
 全国各地で自然災害が激甚化・頻発化する中にあって、東北地方においても線状降水帯や日本海寒帯気団収束帯の発生、台風の上陸など毎年のように災害が発生している現状を受け、テックフォースの増強にも力を入れていく。
 これまで、テックフォース予備隊として49人を登録。先日は、テックフォースパートナーのうち先行的に11団体(会員企業約2500社)と災害協定の改定を実施し、同局内で団結式を開いた。「予備隊については、今年度も新たに募集し、人員を増やしていきたい。パートナーに関しては、11団体以外の団体とも協定を改定し、広域的に活動できるようにしていきたい」と話す。
 1990年に建設省東北地方整備局山形工事事務所の調査第二課に採用され、これまで長く道路部門を担当。能登半島地震では、テックフォースの第1陣として派遣され、北陸地方整備局の災害対策室に詰め、初期の全体のマネジメント業務に携わった。
 21年4月に初代の南三陸沿岸国道事務所長として赴任する際、「仙台市から釜石市まで三陸沿岸国道を走行したのは感慨深かった」とし、「赴任すると首長から三陸沿岸道路整備のスピード感を持った対応に感謝されたのが印象に残っている」と振り返る。
 同年12月18日には三陸沿岸道路の普代~久慈間が開通し、宮城県仙台市から青森県八戸市までの359㌔全線が開通した。同日の開通式典に出席し、「巡り合わせかもしれないが、東北のために道路整備を進めてきてよかったなと思った」
 19年7月から国土交通省総合政策局公共事業企画調整課で観光・地域づくり事業調整官を務めた。前任の統括防災官である菅太氏から業務を引き継ぎ、観光や地域づくり、インフラツーリズムなどを担当した。
 インフラツーリズム関係では、しまなみ海道(西瀬戸自動車道)の来島海峡大橋や、北海道室蘭市の国道37号にある白鳥大橋などの活用に向けた検討に携わったことも印象に残る仕事の一つに挙げる。
 入省当時から仕事もプライベートも「一生懸命」が信条で、礼儀作法と傾聴をモットーに掲げる。「礼儀作法は基本中の基本」と話し、自分から声を掛けるように心掛けている。
 趣味は、釣りとゴルフ。中学、高校とバレーに打ち込み、大学時代はスキーへと幅を広げた。バスケットボールや野球などスポーツ全般の観戦も趣味に挙げる。
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