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2026年
8月8日(土)
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岩手労働局 上半期の労働災害 「墜落・転落災害」が大幅減
 岩手労働局は、6月の県内労働災害発生状況をまとめた。同月末現在、県内建設業における休業4日以上の死傷者数は71人で、前年同月から11人、増減率にして13・4%の減。事故の型別では「墜落・転落」が大幅減となっているほか、「転倒」も減少している。6月末現在、労働災害による死亡者数は0人で推移している。
 業種別で見ると、土木工事が30人で同3人、11・1%増。建築工事の鉄骨・鉄筋家屋が9人で同3人、50・0%増。木造家屋が8人で同19人、70・4%減。その他の建築工事が16人で同6人、60・0%増。その他の建設が8人で同4人、33・3%減。
 監督署別で見ると、盛岡が最も多く28人。以下は花巻が15人、二戸が12人、宮古が7人、一関が6人、釜石が2人、大船渡が1人。前年を上回っているのは宮古の5人増、二戸の4人増。下回っているのは、花巻の8人減、釜石の5人減、盛岡の4人減、一関の2人減、大船渡の1人減。
 事故の型別では「転倒」が16人、「墜落・転落」が14人、「飛来・落下」が9人、「交通事故(道路)」が7人、「はさまれ・巻き込まれ」が6人、「切れ・こすれ」が5人、「激突」「激突され」が各4人など。
 前年との比較で見ると、「交通事故(道路)」が4人増、「激突」が2人増。「墜落・転落」が7人減、「転倒」「激突され」「切れ・こすれ」が各3人減、「はさまれ・巻き込まれ」が2人減など。
 6月末現在、死亡労働災害は発生しておらず、前年からの死亡労働災害ゼロを継続。岩手労働局では、前年度から死亡労働災害ゼロが継続している点について「業界全体としての努力の成果と思われる」と評価する。
 上半期の労働災害の傾向として「墜落・転落」「転倒」が減少している。「転倒」については、増加している業種が多い中で建設業は減少。「墜落・転落」についても、第14次労働災害防止計画の中で、「墜落・転落災害の防止に関するリスクアセスメントに取り組む建設業の事業場の割合を、27年までに85%以上とする」を建設業のアウトプット指標として設定していることから、これらの取り組みが一定の成果を上げているものと見られる。
 「墜落・転落」について詳しく見ていくと、2メートル未満が11人、2メートル以上が3人と、比較的低所からの墜落・転落が多い傾向にある。岩手労働局では低所からの墜落・転落に対する注意喚起を促すとともに「高所からの墜落・転落は少ないものの、発生すれば重篤化につながるため、引き続き対策に努めてほしい」と呼び掛ける。6月に開いた建設工事関係者連絡会議で重点指導項目に定めた「墜落制止用器具の使用基準および正しい使用方法の利用促進」を図っていく考えだ。
 8月に入り、熱中症の発生が懸念されることから、岩手労働局では7月24日付で、健康安全課長名で熱中症に関する注意喚起を各関係団体に要請した。昨年6月施行の改正労働安全衛生規則により事業者ごとに義務付けられた「体制整備」「手順作成」「関係者の周知」に加えて、今年3月には「職場における熱中症防止のためのガイドライン」が策定されたことから、ガイドラインの内容に基づき、WBGT値を必要な箇所で計測した上で作業内容に応じた対策を講じるなどの措置が求められる。
 岩手労働局労働基準部健康安全課の田上博教課長は、建設業における労働災害の減少と死亡労働災害ゼロの継続に対して「業界として努力していただいている。今後も継続しての取り組みを期待する」と評価する。今後については「熱中症が一番問題になりやすい時期。労働安全衛生規則やガイドラインに基づく体制の徹底をお願いしたい」と呼び掛けている。
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