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2026年
3月7日(土)
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県内14市の当初予算出そろう 将来を見据えたまちづくりへ 長寿命化や産業振興など
 県内14市の2026年度当初予算案が出そろった。一般会計の総額で1000億円を超えたのは盛岡市のみで、一関市、奥州市、花巻市、北上市、宮古市と続く。奥州市と花巻市、久慈市は骨格予算編成だった。普通建設事業費を見ると、盛岡市の約122億円を筆頭に、一関市が約77億円、花巻市が約66億円、奥州市が約48億円、北上市が約46億円、久慈市が約40億円などで、前年度と比べ増加したのは一関市と大船渡市、遠野市の3市。人口減少が進む中、将来を見据えたまちづくりに向け、長寿命化や産業振興、にぎわい創出、人材育成、子育て支援などをキーワードに、多様化するニーズに対応すべく予算化している。
 14市の予算を見ると、一関市と滝沢市、遠野市が過去最大、盛岡市と奥州市、花巻市、北上市が過去2番目を記録。一般会計は7市が増加し、普通建設事業費は3市が増えた。
 14市の主な事業内容を普通建設事業費が多い市から見ていくと、盛岡市が14市の中で唯一の100億円台。3・6%減の122億435万6000円を確保し、完全給食の実現に向けて新たな給食センター整備や小・中学校のエアコン設置、県と共同整備の動物愛護センターで実施設計などを推進する。
 一関市は、76億6855万1000円で、29・8%増と大きく伸びた。一関小学校や中里市民センターの整備事業費に加えて、道路新設改良事業費が2億円ほど前年度を上回っている。同小学校に関しては約12億円を計上し、校舎と屋内運動場の建設、屋外環境整備を行う。
 花巻市は、骨格予算編成で65億8997万8000円の14・4%減。JR花巻駅東西自由通路関連や花南産業団地、新図書館などの整備費を盛り込んだ。政策的な経費に関しては、26年度早期に肉付け予算として補正予算を計上する考えだ。
 奥州市も骨格予算編成で、48億4264万7000円の34・8%減。給食センター関連工事の完了などにより、大幅に前年度を下回った。主な事業は、道路整備事業(江刺市街地エリアプロジェクト)に約2億5500万円を計上したほか、新医療センター整備事業(水沢市街地エリアプロジェクト)に約2億3000万円を計上している。
 北上市は、統合北上中学校建設事業が一段落することから49・1%減の48億812万6000円。小枝田跨線橋の耐震補強・補修や林崎蒲谷地線整備を継続するとともに、重要文化財伊澤家住宅で本体の改修を計画。黒沢尻体育館の移転改築や上野中学校長寿命化改良に向け、設計費を計上した。
 久慈市は、24・8%減の40億1012万8000円を計上した。新規で道路維持DX推進事業に取り組む。除雪車両の位置情報管理システムを導入し、車両の走行経路の把握などによる除雪業務の一層の効率化を目指す。このほか、久慈湊小学校移転改築事業を継続するとともに、脱炭素先行地域推進事業も予算化している。
 宮古市は6・7%減の35億121万円。旧キャトルの建物解体を継続し、産業用地の確保に向け(仮称)寺ケ沢中谷地線道路整備事業を進める。磯鶏小学校で大規模改修工事に向けた実施設計も計画している。
 遠野市は、27億7130万7000円で24・1%増と大きく伸びた。主な事業として、遠野運動公園陸上競技場の全天候化改修や野球場のバックスクリーン改修など推進。宮守銀河住宅の整備や教育センター整備、子ども家庭センター増改築などを予定している。
 大船渡市は、25億4718万円で43・3%増と大きく伸びている。主な事業は、大規模林野火災の森林災害復旧費に約28億円を計上。大船渡中学校統合改修には、工事費4億6205万3000円を盛り込んでいる。
 釜石市は、22億2352万7000円で64・4%減。新庁舎建設事業の進捗の影響で、大きく落ち込んだ。鈴子地区にぎわい再生検討に1500万円、旧小川小学校解体に約5億円を措置。新庁舎建設には約10億円を盛り込み、6月末の竣工を目指し工事を進める。
 陸前高田市は、16・0%減の18億9025万9000円。旧矢作小学校解体跡地整備として、矢作地区コミュニティセンター新築を計画。国保二又診療所の新築や矢作分団第1部消防屯所の設計と施工も計画している。
 八幡平市は、8テラス建設工事や総合運動公園野球場グラウンド改修工事の減の影響で14億7075万6000円となり、57・5%減と大きく落ち込んだ。新たな工業用地の選定に向けた基本構想・基本計画の策定や、西根・松尾地区統合中学校の基本計画策定などを予定している。
 滝沢市は、12億9902万9000円で29・2%減と大きく落ち込んだ。主な建設関連事業では、第1先古川線の道路整備に約1億円を予算化し、用地測量や用地購入、工事を進めていく。
 二戸市は、五日市王市長の就任後、初の予算編成となった。普通建設事業費は22・6%減で、8億6438万4000円を計上。新幹線二戸駅周辺地区土地区画整理事業に約8億8000万円を投入し、石切所小学校付近で区画整理工事を推進。公営住宅や給食センターについても予算計上し、計画的な改修を進めていく。
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