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- 岩手沿岸南部広域環境組合 クリーンセンター基幹的設備改良事業を公告 申請期限は6月27日
- 岩手沿岸南部広域環境組合(管理者・小野共釜石市長)は、一般廃棄物処理施設「岩手沿岸南部クリーンセンター」の整備・運営事業を担う事業者を選定するため、24日付で総合評価落札方式一般競争入札により、「同センター基幹的設備改良事業」を公告した。入札参加資格審査書類の提出期限は6月27日午後5時。事業提案書・入札書の提出期限は9月9日午後5時。落札者は11月上旬に決定する予定。12月上旬の仮契約後、26年2月下旬の契約締結を見込んでいる。
組合(釜石市、大船渡市、陸前高田市、大槌町、住田町の3市2町で構成)が運営する同センターは、11年4月の稼働から13年が経過している。このため、組合は施設の長期的な使用を図るには、適切な維持保全や延命化工事などによる計画的かつ効果的・効率的な維持・整備が必要と判断。今回の事業により工事を実施し、さらに施設の運転を長期的に委託することで、安全かつ安定的なごみ処理を継続していく方針だ。
同センターは、釜石市大字平田第3地割81番地3に位置。敷地面積約2万平方㍍内に整備されている。処理方式はシャフト炉式ガス化溶融炉方式で、処理能力は、ごみ処理施設が147㌧/24時間(73・5㌧/24時間・炉×2基)、破砕処理施設は10・5㌧/5時間となっている。
事業における施設の整備・運営は、DBO方式により実施。落札者は、建設事業者として26年4月から30年3月までの期間で施設の設計・建設業務を実施するほか、特別目的会社(運営事業者)を設立し、26年4月から41年3月までの15年間にわたり運営・維持管理業務を担う。
予定価格は197億2234万円で、うち設計・建設工事費に59億円、運営・維持管理費には138億2234万円を設定している。
入札参加資格では、応募者の構成として、施設の設計・建設業務を行う者と施設の運営・維持管理業務を行う者(特別目的会社から1次下請けで業務を行う者)で構成すること。代表企業と構成員から構成されるものとするが、代表企業のみでの構成も可能、などを付している。
このほか、地元雇用に配慮し、構成市町に所在地を有する地元企業が対応可能な工事や材料の調達、納品などについては、積極的に活用することも示している。