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紫波町・町営住宅整備 岡崎・くらしすた企業連合が選定 古館・赤石地区で整備推進
 紫波町建設部都市計画課は9月29日、公募型プロポーザル方式で公告していた「紫波町町営住宅建替整備事業(第Ⅰ期)プロポーザル」の審査結果を公表し、岡崎建設・くらしすた不動産企業連合が優秀提案者に選定された。
 町営住宅は、町民生活の安定と社会福祉の増進に寄与することを目的として、公営住宅法に基づき町が整備する住宅で、町では、現在6団地247戸の町営住宅を管理している。このうち、146戸(約59%)は1966年から78年に建設されており、耐用年数を経過している。一方で、近年の人口減少の推移を踏まえた将来的な住宅困窮世帯数はゆるやかに減少すると推計されており、これに伴って町営住宅の需要の減退が想定されることから、耐用年数を経過した住宅を全て建て替えるのではなく、改善や建替時の集約等により町営住宅ストックを適切にマネジメントしていく必要がある。
 町では、耐用年数を経過した町営住宅の建て替え整備に当たり、住宅が建つ敷地だけではなく、その周辺を含めたエリアとしての価値の向上および町の財政・人的負担の軽減を図る観点から、民間活力の導入について検討するため、2021年度に国が実施した「公営住宅に係るPPP・PFI導入推進事業」において報告された内容を踏まえ、22年度に「公営住宅に係るPPP・PFI導入可能性調査」を実施し、民間活力を導入した町営住宅の整備は可能、との結果を得た。
 26年3月に公開された「紫波町町営住宅建替整備基本方針」をみると、現在供用されている町営住宅はみどりケ丘住宅、希望ケ丘住宅、的場住宅、第二希望ケ丘住宅、朝日田住宅、朝日ケ丘北住宅の6住宅。町営住宅の社会的特性(需要、効率性、立地)や物理的特性(躯体・避難の安全性、居住性、耐用年数)等を勘案した結果、希望ケ丘住宅と第二希望ケ丘住宅を建て替え、朝日田住宅と朝日ケ丘北住宅1~4号棟を改善、みどりケ丘住宅と的場住宅を用途廃止として事業を進めていく。これを踏まえ整備地の方針としては、古館(30戸)、日詰(30戸)、赤石(20戸)の3地区に分散して整備することとしている。古館、赤石地区は整備地を含む事業計画を民間事業者から募る「敷地提案型」、日詰地区は第二希望ケ丘住宅団地内での「現地建替」とし、整備地は立地適正化計画に基づく「居住誘導区域」およびその周辺を条件とする。
 「紫波町町営住宅建替整備事業(第Ⅰ期)要求水準書」をみると、施設計画に関する基本条件として、全体整備戸数を50戸(古館地区30戸、赤石地区20戸)とし、世帯区分ごとの整備戸数および住戸面積として単身世帯(24~28戸、35平方メートル以上)、2~3人世帯(20~24戸、50平方メートル以上)、4人以上世帯(2~4戸、65平方メートル以上)を設定する。
 事業の概要を見ると、施行地は古館・赤石地区内で事業者が提案する場所。具体的な内容としては、事前調査、設計(基本設計、実施設計、設計図書等の照査、その他設計に必要な調査・申請等)、建設(敷地造成、インフラ整備、建築、電気設備、機械設備、外構・植栽等本施設の建設に必要な一切の工事および近隣対応・周辺対策)、工事監理、維持管理(維持管理に係る入居者対応、建物本体、外構および設備の保守管理・維持修繕、定期点検・法定点検等)を設定している。事業方式は借り上げ式とし、期間は20年を定める。
 工期は設計・建設に係る期間を26年10月から29年6月とし、いずれか1地区の借り上げ期間は29年3月1日から49年2月28日まで、もう一方の地域は29年8月1日から49年7月31日までを予定している。借り上げ期間については、提案において短縮または延長したスケジュールも可能としているが、2地区のうちいずれか1地区の借り上げ始期は28年度、もう一方の地区の借り上げ始期は29年度とすることを定めている。
 技術提案には岡崎建設・くらしすた不動産企業連合が参加。提案事業者が1者であることから、205点の配点に対し、6割(123点)を超えた場合に優秀提案者とすることとし、205点満点中158・4点を獲得した。
 審査講評では「町営住宅の整備のみならず、広場の設置やテナントの誘致等により、暮らしの質と地域価値の向上の両方を目指すコンセプトについては、審査委員会でも高く評価された。また、構想段階から地域住民を交えたワークショップを開催するなど、より良い地域の未来のために地域住民との関係性を重視し、事業への理解を深める努力をしている点も、高く評価された」と提案を評価した。
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